せっかく地図で下調べをして、立ち寄りたいスポットに印を付けておいたのに、その地図を忘れてしまった。こうなっては、宜蘭駅はあっちの方角だろうとだいたいの見当をつけて歩くより仕方がない。
時刻は11時半を過ぎ、街にには人があふれ活気に満ちていた。狭い道路の両脇に商店が並び、その店先にみなバイクで乗りつける。野菜とか果物などが一見乱雑に並べられている。
賑やかな通りをはずれて人通りの少ない路に入って少し進むと、こんな看板が目に入った。かなり大きな字で「檳榔」と書かれてある。読み方は「ビンロウ」、ヤシ科の植物で、その種子を噛むと軽い興奮・酩酊状態になるということから嗜好品として好まれ、かつて台湾でも広く売られていたということである。ただ合法的なものであっても、依存性・発癌性があるということであれば、嗜むことは避けた方がよいのはいうまでもない。
台北などの都市部では、檳榔の文字を目にすることはなかった。しかし地方都市では、まだ堂々とこんな看板を店頭に出しているところがあったのだ。
その看板の背後には、こんな注意書きが掲示してあった。
健康に有害
18歳未満禁止
妊婦禁止