2014年01月23日

植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ展

生涯アマチュア写真家であることを貫いた二人の写真家、日本の植田正治とフランスのジャック・アンリ・ラルティーグとを取り上げた写真展。両者の手法は違っていても、展示されていた写真を見れば、ともに「撮ることを楽しむ」という精神は共通していたということがはっきりと伝わってくる。何よりもそれがアマチュア写真家の特権だということをあらためて教えてくれる。

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東京都写真美術館
2013年11月23日 ( 土・祝 ) 〜 2014年1月26日 ( 日 )
posted by 里実福太朗 at 23:13 | 里ふくろうフォト

2014年01月12日

樋口健二写真集1973年…2011年 原発崩壊

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発行:2011年8月15日
発行所:合同出版株式会社

この写真集の後書きに、こう記されている。
『本書は、もともと原発の建設立地計画の段階から取材を始めたので、1973年から現在までに至る、原発の歴史を写し取ったものであると思っていただいていいだろう』

写真家_樋口健二さんは、1973年から2011年までの38年間にわたって、原子力発電所で働く人たちにレンズを向け、彼ら下請け労働者の過酷な現実を撮り続けてきた。その集大成である「原発崩壊」は、かつて世間が原発の安全神話に覆われていた時代に、その虚構に隠された事実を写真家の鋭い視線で直視し記録した貴重な写真集である。

なお、樋口健二さんは現在も各地で講演会を行っている。近々予定されている講演会は下記の通りである。

「環境破壊(人間、自然)を追って50年」
講演:樋口健二
日時:2014年1月18日(土)13時半〜16時
場所:神楽坂美術学校教室

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posted by 里実福太朗 at 00:12 | 里ふくろうフォト

2013年10月07日

「WORK SONG U」出雲大社大遷宮修造の記録

中塚雅晴さんの写真展〔「WORK SONG U」出雲大社大遷宮修造の記録〕が開催されている(明日10月9日まで)。

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場所:早稲田スコットホールギャラリー
期間:平成25年10月4日(金)〜10月9日(水)

今年は、20年ごとに巡ってくる伊勢神宮 『式年遷宮』の年で、先日遷都の儀が執り行われ多くのメディアで取り上げられていた。実は伊勢神宮だけでなく、今年の五月には出雲大社でも60年ぶりに 『平成の大遷宮』が執り行われた。この写真展では、そこに至るまでの出雲大社の修造過程を追った貴重な写真が展示されている。

中塚さんは、建設現場で働く人びとに焦点を合わせて撮り続けている写真家である。建築の仕事に従事している現場の人の姿に目を向け、いわゆる建築写真とは一線を画す独自の世界を築くことを目指しているのだろう、氏の写真を見ているとそんなことが感じられてくる。

今回の写真展に出品されている作品は、今まで目指してきた方向性を継承しつつも、同時に出雲大社修造の過程を追い続けた貴重な記録でもある。会場には作品をおさめたフォトブックが閲覧用として一冊だけ置かれていたが、さらに多くの人が見ることができるような方策を採っていただけるとありがたいことである。
posted by 里実福太朗 at 00:00 | 里ふくろうフォト