2018年01月27日

カステラの松翁軒

大通りから眼鏡橋へと通じる道の曲がり角に、松翁軒の新店舗がある。バスの中からそれを見つけ、眼鏡橋を見たあとそこに立ち寄ってカステラを買おうと心に決めていた。

松翁軒といえば永い歴史を誇るカステラの元祖、それなりのたたずまいの店構えを想像するが、その店は今風のしゃれた感じだった。店内を見回しても色とりどりの和菓子ばかりだった。はてと首をひねり店員さんに訊いてみた。
「カステラはありませんか」
「道路を渡った向かい側の店で販売しています」
「時間がないもんで…近くですか」
「道路を渡ってすぐです」
店を出て道路の向かい側を見れば、確かにそれらしい外観の店がある。そこなら集合時間に間に合いそうだ。なにしろツアーでは、集合時間に遅れると突き刺さるような視線を浴びながらバスに乗り込まなければならないから。

20180121-_1210151-2.jpg 20180121-_1210152.jpg


店内に坂本龍馬の写真が掲げてあった。その点について、ベテランとお見受けした男性に訊ねてみると、松翁軒の歴史を交えて説明してくれた。

…坂本龍馬は後に海援隊となる亀山社中を長崎で結成した。
…海援隊日記には、当時のカステラのレシピが載っている。
  カステイラ仕様
  正味
  玉子  百 目
  うどん 七十目
  さとふ 百 目
  此ヲ合テヤク也
こんな具合に長崎と龍馬はカステラでつながっていた、ということのようだ。

松翁軒の歴史は古く、店のパンフレットにはこう記されている。
『天和元年(1681年)、五代将軍綱吉の頃。松翁軒の歴史はここから幕を開けます。初代は山口屋貞助。長崎市の本大工町(現在の魚の町)にてカステラを作り始め、その後、文久元年(1861年)名人と謳われた七代目熊吉の時に、国学者中島広足により「松翁軒」の命名を受け、能面の翁を店印としました。』

20180121-_1210153.jpg 20180121-_1210154.jpg

【_2018長崎・ハウステンボスの最新記事】
posted by 里実福太朗 at 00:33 | _2018長崎・ハウステンボス