2016年04月12日

サンダルミステリー

庭で使っていたサンダルが、片方だけ消えてしまった。最初にそのことに気づいたのは夫人で、家の近辺をくまなく探したが見つからなかったそうだ。

かなりくたびれてきていたけれど、少し大きめで履きやすかったので使い続けていた。ところがそのサンダルに、近頃庭に出入りしている猫がオシッコをかけたらしい。夫人からその話を聞いて確認したときには、すでに乾いていてその痕跡は残っていなかったが、念のため水洗いしておいた。昨日の夕方のことだった。そのときはもろろん両方そろっていた。片方だけなくなったのは、その後のことになる。

オシッコをかけた猫自身がが、どこかにくわえて行ったのだろうか。しかし猫がそんなことをするとは思われない。たしかサンダルを水洗いしているとき、遠くの方でカアカアという鳴き声が聞こえていた。とすると、犯人はカラスなのか。

残された片方のスリッパは、未練がましく相棒の帰りを待っている。片方だけでは何の役にも立たないのだけれど、まだ処分してしまうことなどはできそうにもない。

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posted by 里実福太朗 at 23:19 | ■里ふくろう通信