2015年02月25日

写真家_北田英治さんの「冬の花」

早稲田スコットホールギャラリーで開催された「北田英治の写真講座_写真展」に、「冬の花」と題された写真が展示されていた。写真塾のYさんとその前に立ち、「はてな?」と考え込んでしまった。

その写真は、雪に埋もれた道に車の轍がまっすぐに伸びていく様を写し撮っていた。冬の状景だからタイトルに「冬」が入るのは当たり前のことだが、「花」が意味することが分からない。何度も何度も繰り返し見直しても、理解するための糸口さえ見つからない。こうなれば最後の手段、撮影者ご自身にお話を伺うより仕方がないということになり、北田先生に写真の前まで足を運んでいただいた。

「冬の花」の意味するところは、思いがけないことではあったが別に難しいことではなかった。「花」とは地名だったのだ。鳥取県の八頭町(やずちょう)という所に「花」という字があるというのだ。その「花」で撮った冬景色だから「冬の花」、聞いてみればあまりにも分かりやすくいささか拍子抜けがした。

「花」というなんとも優雅な字は、いったいどういう経緯で名付けられたのだろうか。その字を持つ集落には、「花諏訪神社」があり、また名産の柿は「花御所柿」と呼ばれているそうだ。かくも「花」尽くしの土地柄なのである。そういうことが分かってくれば、「冬の花」だけでなく、「春夏秋冬の花」の写真も見たくなってくる。

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posted by 里実福太朗 at 01:10 | ■里ふくろう通信