昨年の末、写真塾で渋谷に撮影に出かけ、その後イルミネーション「青の洞窟」の見物に出かけ、そして風邪を引き込み、発熱・腰痛に悩まされる年末・年始を送ることになってしまった。腰痛は軽くなったもののいまだに尾を引いてはいるが、渋谷の変貌ぶりが気になって、JCIIから少し足をのばして、今年になって初めて渋谷の雑踏の中に足を踏み入れた。
駅西側の工事現場に向かうため、宮益坂の交差点で信号が変わるのを待っていた。歩行者用の信号が青になろうとするその刹那、ガシャーンという大きな音が交差点に響き渡った。
「やったな!」
交通事故が起こったことはすぐ察しがついた。ほんの数メートル先に、黒と白の乗用車が前部を大破してとまっていた。
黒い車を運転していたのは男性のようだ。運転席の窓を開けたことで、その横顔が見えた。白い車の方は、だれが運転していたのか。赤みがかった液体が筋を作りながら流れていく。ひょっとして乗車していた人が怪我をして、流れ出た血なのか。
やっと白い車から人がおりてきた。黒いコートを着た女性だった。ピンと姿勢を正して立っているのを見れば、目立った外傷はないようだ。あの赤みがかった液体は、オイルのようなものだったのか。
工事現場の写真を撮ってから、またこの交差点に戻ってみると、黒い車の姿はなく、白い車だけが残っていた。
2020年01月22日
JCIIフォトサロンの奈良原一高写真展
1月19日、写真家奈良原一高氏が死去した。88歳だった。新聞記事によれば、15年ほど前に、クモ膜下出血で倒れ、以後療養を続けていたそうだ。
先日、世田谷美術館で模様されている写真展「奈良原一高のスペイン――約束の旅」を見に行った。そして今日、今度はJCIIフォトサロンでひらかれている写真展「人間の土地/王国 Domains」を見に行った。世田谷美術館のような大きな会場ではないが、写真集に載っている彼の代表的な作品を見ることができた。
先日、世田谷美術館で模様されている写真展「奈良原一高のスペイン――約束の旅」を見に行った。そして今日、今度はJCIIフォトサロンでひらかれている写真展「人間の土地/王国 Domains」を見に行った。世田谷美術館のような大きな会場ではないが、写真集に載っている彼の代表的な作品を見ることができた。
posted by 里実福太朗 at 22:30
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