2015年09月07日

新刊「ねこ公園物語ーホームレス猫ハチの生き方ー」

猫写真と文章をまとめた「ねこ公園物語ーホームレス猫ハチの生き方ー」がいよいよ発売となりました。

書名:ねこ公園物語−ホームレス猫ハチの生き方−
著者:里実福太朗
出版社: デザインエッグ社
発売日:2015/9/7
価格:1,790円(税別)
オンデマンド(ペーパーバック)
12.8 x 1 x 18.2 cm(B6判)
178ページ

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この物語の舞台となっている都会の公園には、恵まれない境遇の猫たちが暮らしています。彼らに居心地のよい家はありません。しかし、生活をサポートしてくれる人たちの援助によって命をつなぎ、ある時はウチネコのように親しく人間と接し、またある時は野生動物のように広々とした園内を自由に動き回っています。

そういうホームレス猫の中に、ハチという名の猫がいます。昔、自宅で飼っていた猫によく似ていたことから興味がひかれ、彼を追いかけ撮り続けてきました。

このフォト草子は、そのハチを中心に据えて、彼に思いを寄せるチャコ、ハチと敵対するフウタなどの猫写真と文章を、彼らが織りなす猫模様にそって物語風にまとめたものです。(フォト草子…写真入り物語)
(前書きより)


posted by 里実福太朗 at 22:00 | ■里ふくろう通信

2015年09月02日

世捨て人とトチの実

ここ何日か秋雨前線が停滞して、雨の降る寒い日が続いていた。今日も午前中は雨が降っていたが、お昼過ぎから太陽が顔を出し、蒸し暑さが戻ってきた。

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地面に茶色の塊が転がっていた。色と形はは栗の実のようで、大きさもほぼ同じ程度に見えた。手に取ってみると、やけに堅くて栗のみよりは重く、形も栗よりは丸かった。

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近くで隠遁生活を送っている世捨て人に訊いてみると、博学の彼はいとも簡単にその実の正体を教えてくれた。
曰く、「それは、トチの実だ」と。
「近くにトチに木があるんだよ。ほら、あの枝に実がついているだろ」
と言って上の方を指さした。確かに緑がかった茶色の実がいくつかぶら下がっていた。

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世捨て人によれば、その近辺にはトチの木が何本もあったそうだが、大きくて堅い実が高い木の上から落ちてきて、人間の頭部を直撃するとケガをするかもしれず、だいぶ切り倒されてしまったそうだ。

厚い果皮には三本の筋が通っている。その筋に沿って割ってみると、果肉はパッカリときれいに三つに分かれ、中から例の栗に似た実が現れる。

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posted by 里実福太朗 at 23:59 | ■里ふくろう通信